【フォニックスとは?】無料でフォニックスを学べるおすすめサイト・アプリ ・教材6選
フォニックスってなに?
たしかに『フォニックス』は日本では聞き慣れないかもしれませんね。
日本の英語教育ではあまり聞いたことないフォニックス ( Phonics ) ですが、英語圏の小学校では、
- 正しい発音習得方法
としてカリキュラムに組み込まれていて、英会話を学ぶ上でフォニックスを学ぶことは基礎中の基礎と言えるでしょう。
英会話を勉強したいけど、何から始めていいかわからない・・・
英会話を習い始めたけど、なかなかうまく発音できない・・・
いつまで経っても、リスニングやスピーキングに自信がない・・・
英会話を学習していく上で、こうした悩みを抱えていませんか。
こんな悩みを解決してくれるのが「フォニックス」です。
この記事では「フォニックス」について、TOEIC900点、在米歴17年、翻訳家・メディアライターとして働く筆者が、現地の学校の様子も含め詳しく解説していきます。
- フォニックスとは
- フォニックスが英会話学習において効果的な理由
- フォニックスの具体的な学習法
- フォニックスのおすすめ教材やアプリなど
✓この記事の執筆者と信頼性
✓TOEIC900点、TOEFL 650点
✓ロサンゼルス在住、翻訳家、メディアライター
在米歴17年。英語を使って仕事をしている筆者が経験をもとに解説していきます。 >>>執筆者リスト
【フォニックスとは?】無料でフォニックスを学べるおすすめサイト・アプリ ・教材6選
フォニックスとは?
アメリカを含め英語圏の学校では、フォニックス ( Phonics ) を使った発音習得方法がカリキュラムに取り入れられています。
筆者の次男がちょうど6歳で、現在キンダーガーテン(Kindergarten)クラスです。
まさに今、フォニックスを学んでいます。
*キンダーガーテン(通称キンダー)とは日本の幼稚園年長にあたる歳ですが、アメリカでは小学校の最年少学年として上級生と一緒に同じ小学校に通います。つまり、日本でいえば『0年生として小学校に通う』感じだと思ってもらえば分かりやすいですね。
キンダーの勉強は、英語の基礎となる学習方法が多く取り入れられていて、フォニックスもそのうちの一つです。
フォニックスとは
- 「アルファベットと音の関係」
- 「フォニックスルールに従った発音」
を学ぶ学習法です。
1つずつの音を学び、その音を組み合わせることで、正しく発音できるようになります。
また、耳で聞いた英単語を正しくスペルできるようにもなります。
その結果、
- 新しい単語、知らない単語が出てきても正確に発音できるようになり、
- またスペルがわからない単語でも正しく書き出せるようになります
現地の小学校ではしっかり身につけておく必要のある基礎中の基礎です。
フォニックスを習得すれば、ほとんどの英単語をネイティブのように正しく発音できるようになりますよ。
フォニックスが英会話学習に効果的な理由
フォニックスが英会話学習に効果的な理由はなんでしょうか?
- 正しく発音ができるようになる
- 正確に聞き取れるようになる
- 積極的に話せるようになる
- 知らない単語でも読めるようになる
- スペルを知らなくても書けるようになる
スゴイ!英語学習全体的に効果があるってこと?
最初に説明した通り、フォニックスとはルールに従って発音を学ぶ勉強法です。
アルファベットにはそれぞれA(エー),B(ビー),C(シー)のような読み方がありますが、フォニックスルールに従うと、1つ1つのアルファベットが持つ音が違ってくるんですね。
フォニックスルールに従って発音していけば、今まで見たことも聞いたこともない単語でも正しく発音できるようになります。(ただし、例外はあります。)
はじめて見た単語(文字列)でも正しく発音できるってこと!?
そういうことです。
ウソのような話だと思いますが真実です。
なぜ、これを日本の英語教育でやらないのかが本当に不思議です。
そして、英語の正しい発音が身につけば、英語を正しく聞き取れるようになります。
つまり、フォニックスを学習し『正しい発音を習得すること』でスピーキングだけでなく『リスニング』もかなり向上するということです。
リスニング力が上がれば、相乗効果で、さらにスピーキング力が向上します。
フォニックスを習得することは、日本人の苦手とするスピーキング力・リスニング力を飛躍的に向上させる近道なんです。
先ほども言ったとおり、なぜ日本の英語教育ではフォニックスを必修化しないのか分かりません。
へ~。信じられないなぁ。
それだけじゃありませんよ。
効果的なのは、スピーキング力やリスニング力だけではありません。
アメリカでは『リーディング力』と『ライティング力』にも非常に効果があるとされています。
前項で言った通り、フォニックスはアメリカの学校で低学年クラスでは必修とされています。
それは、正しい発音の習得だけでなく、スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングと英語学習において必要なすべての項目で効果が発揮できるからなんですね。
日本でもそうですが、5、6歳にもなれば母国語話す力と聞く力はかなり身についていますよね。
もちろん大人に比べれば語彙力はずいぶんと下がりますが、日本にいる英会話初心者に比べたらアメリカに住む子供の方が英会話のレベルは上でしょう。
「それなのに、現地の学校で取り入れられている」
それはフォニックスに『スピーキング力』『リスニング力』だけじゃなく、小学生がこれから学んでいく上で必要な全般的な英語力アップの効果があるからに他なりません。
フォニックスは英語力全般の基礎を築くための必須の学習方法だからなんですね。
最近、日本でも徐々にフォニックスが注目され始めています。
フォニックスを学べば、さらにネイティブの英語に近づけます。
フォニックスのルールをマスターして、英語力を飛躍的にアップさせましょう!
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フォニックスの具体的な学習法
では、フォニックスを実際にどうやって勉強すればいいのでしょうか?
言葉で説明するのは結構難しいので、動画を使いながら詳しく解説してみます。
フォニックスの学習法は
- アルファベットの音を学ぶ
- フォニックスのルールを覚える
この2つだけです。
1.アルファベットの音を学ぶ
まずは基本的なアルファベットの音を学びましょう!
Jack Hartmann Kids Music Channel
以前にも紹介したことがありますが、この動画は実際に我が子の小学校でも使われている動画です。
アメリカに住む子供を持つ親ならJack Hartmannに一度はお世話になっているのではないでしょうか。
自閉症の子供たちを助けるソーシャルワーカーだったJack Hartmannは、子供達の耳に残りやすい心地よい声と音楽で楽しく英語を教えることに力を入れてきました。
✓フォニックスのアルファベットの音をカタカナ表記すると(アブクド読み)
a | b | c | d | e | f | g |
ア | ブ | ク | ドゥ | エ | フッ | グ |
h | i | j | k | l | m | n |
ハ | イ | ジュ | ク | ル | ム | ン |
o | p | q | r | s | t | u |
オ | プ | ク | ゥル | ス | トゥ | ア |
v | w | x | y | z | ||
ヴ | ゥワ | クス | ィヤ | ズ |
こんな風に書くことができ、日本語でフォニックスを説明しやすくなります。
例えば、
dog = (d/ドゥ)+ (o/オ)+ (g/グ)=ドゥオッグとなります。
しかし、カタカナ表記だけでは全く意味がありません。
aのアと、uのアがカタカナにすると同じになってしまい、ただの日本語英語ですよね。
実際の音を聞かなければフォニックスを勉強しても効果がなく、紹介したJack Hartmannの動画のように正しく発音されているものを使って、耳で聞いて声に出して発音していくことが最も効果的です。
子供向けではありますが、Jack Hartmannの動画は大人が聞いてもキャッチーで覚えやすいです。
このアルファベットの音が、フォニックスの基本となります。
2.フォニックスのルールを覚える
先ほど紹介した『1文字を1音で表すアルファベットの音』以外にも、フォニックスには数多くのルールがあります。
- 2文字で新しい音
- 混ざり合った音
- マジックe
などです。
アルファベットの音を学んだ後には、このフォニックスのルールを一つずつじっくり覚えていきましょう。
少しだけ、具体例を挙げてみますね。
- すべての単語には母音が含まれている必要がある
*母音とは、a、e、i、o、u の他、y(ただし先頭に来るyは子音)も含まれます
例:me, sit, up, my など
- 1音節の単語が子音で終わり、母音が1つしかない場合、その母音は短くなる
例:mat, kit, hop
- 音節が無音の「e」で終わる場合、無音の「e」の前に来る母音は長くなる
*サイレントe, マジックeと呼ばれる
例:mate, kite, hope (eがつかないmat, kit, hopと比べるとわかりやすい)
- wが「or」の前にある場合、「or」は「er」(カタカナ表記でアー)を意味する
例:work→ウォークではなくワーク、word,→ウォードではなくワード (swordは例外)
- 「g」の後に「e、i、またはy」が続く場合、通常は「j」の柔らかい音になる
例:gem, gym
- 「c」の後に「e、i、またはy」が続く場合、通常は「s」の柔らかい音になる
例:city、cent
- 音節が母音で終わり、唯一の母音である場合、その母音は通常は長くなる
例:la/ter, o/pen, I, me
- 2つの子音がくっついて1つの新しい音になる場合、音は1つの音となる。
例:ch, sh, th, ph, wh
- 音節に2つの母音が続く場合、通常は最初の母音が長く、2番目の母音は無音になる
例:rain, meat, coat, res/cue,)
『フォニックスのルールとは何なのか』理解してもらうために、ザァーっと箇条書きにしてみました。
なんだか難しい・・・
なんて印象を受ける方もいるでしょう。
でも、例にあげた単語を見てみるとルールとしては知らないとしても、これまでの英語学習の中で、すでに読み方を習ってきたものが多いでしょう。
今まで学習してきた単語の復習の意味も込めて、このフォニックスのルールを使いながら、焦らず一つずつ分解し理解し直してみてはどうでしょうか?
フォニックスルールを覚えることで、これから覚える単語も驚くほど簡単に読めるようになります!
細かなルールはこの他にもあるので、次に紹介する教材やアプリなども活用して、じっくりと学習を進めてください。
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フォニックスおすすめ学習動画・教材・アプリ
言葉で説明してみましたが、フォニックスを言葉で説明すること、理解することはハッキリ言って難しいです。
動画やアプリなどを使って理解した方が効率的です。
フォニックスを学習する上で効果的なものをいくつか紹介しますね。
フォニックス学習YouTube動画
今回、フォニックスの記事を書くにあたり、日本人でも学習しやすそうな動画を探してみました。
簡単にフォニックスを文字で説明しようとすると、どうしてもカタカナ表記になってしまいます。
カタカナ表記では英語の発音の微妙な違いなどを説明することが難しいです。
やはり正確な発音は、正確に耳で聞いて、きちんと声に出して練習することが大切です。
そこで役に立つのが無料のYouTube英語学習動画です。
フォニックス関連も役に立つものがたくさん上がっているので、ぜひ活用してください。
NextepちぐさのYouTube英会話教室
【カタカナ英語を卒業!】絶対上達!究極の発音法!大人のフォニックス(Phonics)
160万再生突破!大人のフォニックス【2020年最新バージョン】
この2つの動画ではフォニックスルールに基づいたアルファベット音を日本語で丁寧に解説してくれているので、初心者の方にもわかりやすく、楽しく学習に取り組めます。
舌づかいや唇の様子なども詳しく説明してくれていて、口元の映像も同時に流れます。
日本語の音にはない英語の細かい発音を聞いて、真似して自分で発音しながら練習できるという効果的な動画です。
フォニックス学習教材
次に教材を3つ紹介します。
この3つは分かりやすいと思います。
正しい発音が身につく!書いて覚えるはじめてのフォニックス
ナツメ社から出版されているフォニックスの本です。
フォニックスの基本となるルールがカラーのイラスト付きで丁寧にわかりやすく解説されています。
もちろん、CD音源付きなので、しっかり正しい発音を習得できます。
アウトプットがライティングなので、日本人に多い「書いて覚えるのが得意」な方には、フォニックスのルールを徹底的に学ぶのに最適な参考書です。
フォニックスってなんですか?
フォニックスについてとてもわかりやすく解説してくれたイラスト付きの学習本です。
フォニックスルールや、発音する上で重要となる口の形や息の出し方まで説明しています。
英語の仕組みがよくわかり、フォニックスを勉強する際、子供から大人まで利用できる1冊です。
AGO フォニックス 3レベル ボックスセット 第2版 英語
次は、書籍ではなくフォニックスのカードゲームです。
遊び感覚で、子供から大人まで幅広い年齢層で楽しくフォニックスのルールを学べます。
レベル1 から3まで分かれていてそれぞれのレベルにあわせて学習できます。
またAGOからは、フォニックスのアプリも出ていて、このアプリも内容が充実していてとても人気です。
基礎だけでなく、異なる発音パターンなど、合計144通りの発音が収録されていて、カードとアプリを併用して学習するのもおすすめです。
フォニックス学習アプリ
スマートフォンが1人1台になった今、英語学習をするなら手軽に隙間時間で学習できる『アプリ』がなんと言っても便利です。
Phonics Genius
【iPhone 】
有料ですが、6,000以上の単語が収録されている本格的なアプリです。
発音を聞きながらフラッシュカードでフォニックスのルールを自然に学ぶことができます。
ネイティブの子供用に作られたアプリなので、内容もしっかりしています。
また自分の発音した声を録音できる機能がついていて、自分で聞いてちゃんと発音できているのか確認できるのも良いですね。
フォニックスのアプリは子供向けデザインが多い中、シンプルなデザインで、大人の方にもおすすめです。
最後に
今回は、音と単語を結びつけて覚える『フォニックス学習法』について解説してみました。
フォニックスは、正しい発音と読み方をしっかりと習得でき、全体的な英語力をアップさせるのにも非常に効果的な学習法です。
スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングとすべての英語力において、飛躍的に効果を発揮してくれます。
このフォニックスの英語習得法を使って、ぜひ英語力を向上させてみてはいかがでしょうか。
フォニックスをマスターして、さらにネイティブの英語に近づきましょう。
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